2012年02月22日

映像+山村のイベントを上山市中心市街地の蔵で開催!

映画とまちづくりは非常に相性がよろしいようで、先ごろも鶴岡市の鶴岡まちなかキネマを会場に「つるおか商店街映画祭」が開催されましたが、今度は上山市の中心市街地、十日町の蔵を会場に映像イベントが開催されます。・・・山形県まちづくりサポーターの荒井幸博さんが2月10日放送のFM山形「荒井幸博のシネマアライヴ」で詳しく紹介されていましたが、お聞きになりました?

最近、ベルリン国際映画祭で日本の和田淳監督のアニメーションが短編部門で、銀熊賞を受賞したという報道がありましたが、ドキュメンタリー映画「ニッポン国古屋敷村」は、30年ほど前に銀熊賞(国際批評家賞)を受賞した作品です。・・・今回のイベントは、その有名な映画の後半部を見ながら当時の暮らしを省みたり、「古屋敷村の保存を考える会」の皆さんが取り組んできた“かやぶき”や”食文化再生”の記録映像を見ながら、雑談する催しです。・・・なんと、参加料無料で出入り自由、お昼には、昔ながらの味の“振る舞い”もあります。

古屋敷村映写寄合~映像が伝える山里の暮らし~
(主催)古屋敷村の保存を考える会
(共催)上山市 (後援)特定非営利活動法人 山形国際ドキュメンタリー映画祭
日  時/2012年2月26日[日]
会  場/十日町の蔵 (上山市十日町・十日町郵便局向かい)
入場料/無料
プログラム/

10:00 【開場】
10:10 【映画上映】

 ドキュメンタリー映画 「ニッポン国古屋敷村」 (後半部)
 1982/日本語/カラー/16mm
 監督:小川紳介 撮影:田村正毅 現地録音:菊池信之 録音:浅沼幸一
 詩:木村迪夫 音楽:関一郎 製作:伏屋博雄 制作会社:小川プロダクション
12:00 【味わいの時間】

 振る舞いとビデオ映像「味わいの時間」
 昔から上山の農山村に伝えられ、食べられてきた季節の味を味わいます。
13:00 【上映懇談会】

 ビデオ映像 「失われた村再生プロジェクト ~古屋敷村かやぶき学習会2011」
 失われつつある茅葺きの技術を学び、茅葺き屋根の再生に生かそうと2011年に催した「かやぶき学習会」の様子を映像で振り返りながら、茅葺き屋根の保存と技術の伝承の今後を語ります。
15:00 【閉場】




<リンク先>古屋敷村の保存を考える会ブログ

山村の暮らしをテーマにした催しですが、会場となる蔵は、現在、上山市が策定を進める中心市街地活性化基本計画で活用が検討されている建物で、このイベントは“活用実験”の意味合いもあるそうです。

同会の齋藤さんによると、こうした催しは東京でも開催(3月20日・ポレポレ東中野/アテネフランセ文化センター)するそうですが、県内ではまたとない機会ですので、皆さん是非ご参加ください、とのことです。

・・・って、その齋藤さんって?
商業・まちづくり振興課 齋藤
  

Posted by 山形県商業・まちづくり振興課 at 10:14Comments(0)TrackBack(0)村山地域
 

2012年02月16日

“景観まちづくりセミナーin長井”に参加しました

2月7日(火)に長井市を会場にした「景観まちづくりセミナー」が開催されたので参加してきました。
午前10時からはまち歩き・・・まずは長井のマチを実際に歩きながら景観を考えようっという趣旨です。

第1部:長井市あら町周辺のまち歩き
タスパークホテル→白つつじ公園→皇大神社→やませ蔵前→山一醤油→旧羽前銀行前→齋藤家住宅→薬師寺

(白つつじ公園、皇大神社)
公園の総面積は5.6ha。そこに白つつじが3千本、植栽面積にして3.3haが植えられています。5月の白つつじまつりの期間に合わせて開催される「ながい黒獅子まつり」では、11の獅子が練り歩くそうです。

(やませ蔵)
山形から来たために「山形屋せいごろう」と名乗り、屋号を「やませ」にしたとのこと。江戸時代、長井は米沢藩の表玄関で、経済の中心地として賑わいました。米沢に37軒、長井に35軒の豪商がいて、この通りには16軒が連ねていたそうです。当時は間口で税金を取ったために、間口が狭いのが、商家造りの特徴です。

(山一醤油)
寛政元年(1789年)創立の醤油屋さん。当時の建物は明治の大火で消失したので、現在のものは大正期の建物。有形登録文化財として3棟が登録されています。
典型的な商家造りで、建坪800坪以上、店前から100m建物が続いており、冬は雪との戦いだそうです。現在でも囲炉裏で暖をとる構造だとか。

「醤油屋の入り水」・・・昔は桶を洗ったそうです。今は上流に雪が突っ込まれていて水量は半分以下。

今も伝統的な製造方法で、袋に諸味を入れて醤油を絞っています。

味噌桶は100~230年もの。中には屋久杉のものもあるとか。味噌は昔ながらの熟成をさせるコストのかかるつくり方なので東京の百貨店に卸しているそうです。購買層が全然違うので地元のスーパーに卸せないとか。・・・“めざましテレビ”で「あけがらし」がご飯のお供として全国2位になり、生産量の何倍もの注文が来ているそうです。
(旧羽前銀行)
荒砥銀行と梨郷銀行が合併して羽前銀行になったそうで、これは昭和初期に建てられた建物。後に山形銀行に吸収されました。

(齋藤家住宅)
こちらも有形登録文化財。かやぶきの母屋と黒漆喰で塗られた蔵が珍しい建物です。・・・どうして黒漆喰なんですか?とガイドの方に聞いたのですが、どうも判らないそうです。

(薬師寺)
正式には瑠璃光院薬師如来。南北朝時代に創建された歴史あるお寺です。ガイドの方は「南北朝なので、それほど古くないお寺です。」と説明していましたが、十~分古いと思います。奈良や平安でなければ古いお寺の部類に入らないのでしょうか?長井では・・・。


第2部:セミナー
1 開会
2 あいさつ(内谷長井市長)
3 講演 「景観・風景再考」 東北芸術工科大学 山畑信博 教授

「景観」とは、人間を取り巻く環境のながめ、文化景観。「風景」とは、自然美の組み合わせ、自然景観。「原風景」とは、一般的に(自分が経験しなくとも)懐かしさの感情を伴う風景。「生活景」とは、普通の人間が生んだ生活環境のながめ。貴州省ヤオ族の棚田、鼓楼を中心とした木造の村の景観など。・・・そんなキーワードを具体的に考える素材として、世界中の景観写真を見ながら学びました。

4 長井市の取組み紹介 ~長井市景観条例の取組みなど
5 パネルディスカッション

山畑教授をコーディネーターに、“景観先進地”の金山町から自然考房「創楽」の松坂氏、内町地区区長の丹氏、そして地元から長井市花と緑・環境の会の原氏が登壇し、活動の発表と景観づくりについて意見を交わしました。


景観まちづくりセミナーに参加して、私が最も感じたことは、「景観づくりの難しさ」でした。

まちを「美しい景観」にすることに異論のある方は少ないと思います。しかし、「美しい」とは、全く主観的なもので見る人によって違いがあるわけです。
ですから、自治体が条例を作って「美しいものとはこういうものだ。美しくないものは規制する!」と取り締まれるものじゃありません。・・・規制できたとしても「公害」と言えるような、ほとんどの人が見苦しいと感じるものに限られるため、規制の結果として「美しい景観」が創られることを期待するものではありません。

また、同じ色や形のものでも使い方によって「公害」か「芸術的」かに分かれてしまいます。
例えば「ビビッドな赤い看板」・・・日本のロードサイドのどこかでは「ドギツイ色の看板だね~」と言われ、「公害」として見られるものであっても、それがヨーロッパの石造りのお店の看板だったりすると、「古い建物をモダンに見せるね~」「芸術的」な評価に変わります。

結局、どうやって「美しい景観」を創れるかを考えると、そこに住む人々がセンスを高めながら生活し、生活景としてまちを美しくする以外にないのでないかと思いました。

・・・ケイカンは、警官(=規制)でも、鶏冠(鶏のトサカ=単なる自己主張)でも創れない(?!)

商業・まちづくり振興課 齋藤
  

Posted by 山形県商業・まちづくり振興課 at 09:00Comments(0)TrackBack(0)置賜地域